概要 *
Skyrim のキャラクターには職業の概念がありません。しかし、キャラクターの育て方によって、様々なプレイスタイルが選べます。
このページでは初心者向けに代表的なプレイスタイルについて説明します。
ちなみにプレイスタイルに正式な名称があるわけではないので、ここで使っている名前は僕が勝手に付けたものです。
それぞれのプレイスタイルの説明には、僕の個人的な見解がかなり含まれてしまっていることを事前にご了承ください。
事前補足 *
3つの基本値 *
キャラクターは基本値として以下の3つの値を持っています。
基本値 | 説明 |
体力 | ダメージを受けると減ります。0になると死にます。 |
マジカ*1 | 魔法を使うのに必要となります。魔法を使うと減ります。当たり前ですが、不足すれば魔法は使えません。 |
スタミナ | 強力な攻撃を繰り出したり、防御したり、走ると減ります。スタミナがなくなると、これらができなくなります。 |
それぞれには最大値があり、レベルが上がった際に、いずれかの値を選択して最大値を上げていきます。
自分の目指すプレイスタイルに応じて、どの値を上げるか方針を決めましょう。
レベル上げ(≠敵を倒すこと) *
一般的な国産型ロールプレイングゲームと違い、敵を倒すことで経験値がもらえるわけではありません。
決められた各種行動を繰り返し行うことにより、各種スキルが上がっていき、その蓄積によりレベルが上がります。
もちろん戦闘に関するものもあり、戦うことがレベルアップにつながりますが、それ以外の方法でレベルを上げることも可能です。
以下、事例です。
行動 | 説明 |
各種武器/防具で戦う。 | ロールプレイングゲームではお馴染み。ただし、必ずしも敵を倒す必要はありません。戦ったという事実が強さにつながります。武器の種類毎にスキルが設定されています。 |
各種魔法を使う。 | 意味のないところで使っても強くならないのに注意すること。何もいない所で炎を連射しても意味はありません。あしからず。魔法の種類毎にスキルが設定されています。 |
敵から身を隠す。 | 戦闘を避けることも立派なスキルです。これが一般のロールプレーイングゲームと違うところです。敵に極力見つからないようにする行動を隠密と言います。初期チュートリアルに隠密行動の説明があります*2。 |
鍵の掛かった扉/宝箱を開ける。 | これも戦闘以外のスキルがレベルアップにつながる方法の1つです。初期チュートリアルに鍵解除の説明があります。 |
お店で売買する。 | 売買取引もこの世界では立派なスキルです。倒した敵から道具を剥ぎ、それを売り、売ったお金でアイテムを買うことでスキルアップにつなげましょう。 |
パーク(選択式のレベルアップボーナス) *
レベルアップに応じて選択式のボーナスが受けられます。
レベルが1上がる毎に、選択して能力の強化ができるポイントが1手に入ります。
強化内容には以下のようなものがあります。
- パッシブな単純強化
- 片手武器によるダメージが20%増加する。
- 特定レベルの回復呪文が半分のマジカで唱えられる。
- アクション増加
- 盾装備時、パワーバッシュが可能になる。
- 隠密中、ダッシュにより前転が可能になる。
- 選択肢増加
- クラフト可能な装備が増える。
これらは系統毎にパークツリーという形で表現されています。下から順に取得して行き、上に行くほどより強力なボーナスが得られます。
自分のプレイスタイルに合わせたものを選んで行きましょう。
一度選択したもののやり直しは簡単にはできませんが、全く手段がないわけでもありません。
DLC ドラゴンボーンがあれば理論的には全てのパークを取得可能ですが非常に困難なことには違いが無いので、選択は慎重に行いましょう。
パーク取得のタイミングは自由に決められるので、迷っている間は選択を後回しにしても問題ありません。
従者(フォロワー)の存在 *
プレイスタイルに大きく関わる従者(フォロワー)の存在について説明します。
NPCの中には自分とともに行動し、戦ってくれる従者(フォロワー)が様々存在します。
従者を連れていくには、
- お金で雇う。
- 名誉ある地位に付く。
- クエストでNPCの手助けをする。
など、特定の条件を満たす必要があります。連れていける従者は通常1人だけです。
従者の有無にはメリット・デメリットがあります。
- メリット
- 1対複数に陥りがちな戦いも、有利に戦える可能性がある。
- デメリット
- 従者は倒されると死んでしまう*3。
- 乱戦時、誤って従者を攻撃してしまう可能性があり、戦いづらくなることがある。誤って従者に自分がトドメを指すこともありえる。
- 自分は回避したい戦いも、従者の勝手な行動で回避できなくなることがある。
総じて個人的には従者は連れて行きたくありません。
お気に入りとホットキーの利用 *
お気に入りもホットキーも
- 武器/防具/魔法の装備。
- アイテムの使用。
をよりスムーズに行うための標準的な仕組みです。
ゲーム進行をスムーズに行うためには、この2つの利用が欠かせません。
プレイスタイルによって、これらをうまく選択して使うことで、素早い立ち回りができるようになります。
お気に入り *
持っている各種道具/魔法の中から頻繁に利用するものを登録することで、登録したものを利用しやすくするための機能です。
お気に入りに登録したもののみを限定表示するメニューが開けるようになります。
利用する際は、その専用のメニューを開き、操作を行います。その際、メニューを閉じるまでアクションは停止した状態になります。
ホットキー *
ボタン操作1つだけで、事前に登録しておいた操作がリアルタイムで可能になります。
キーボードなら8つ、コントローラーなら2つのホットキーが使えます。
最初は展開が目まぐるしいため、メニューを開きアクションを停止して操作を行うことから始めます。
リアルタイムのロールプレイを楽しむために、慣れてきたらぜひともこのホットキーの使い方を早めに覚えることをお勧めします。
ホットキーには数に限りがあり、多様なプレイスタイルには数が足りません。その補助としてお気に入りを使いましょう。
ホットキーは、以下のような性質を持っています。
- 武器
- 右手に装備する。
- 既に装備している場合は装備を外す。
- 2つ以上同じものを持っている武器をホットキーに登録するとホットキー2回実行で二刀流にできる。
- 盾
- 左手に装備する。既に装備している場合は装備を外す。
- 魔法
- 左手に装備する。
- 同じ魔法をホットキー2回実行で両手装備にできる。
- 薬や食料など
- 対象を使う。
プレイスタイル *
以上を踏まえた上でプレイスタイルを紹介します。
戦士 *
武器を使い直接敵と対峙して戦う肉弾戦を主体としたプレイスタイルです。
武器には片手用と両手用の2種類が存在します。2種類の武器の違いは、攻撃速度と防御の有無です。
- 片手用の方が早く手数で押す。両手用は一振りが遅く一撃で押す。
- 片手用は防御ができない。両手用は防御にも使える。
- 片手用を使う場合、盾を併用するか、両手に武器を持つことで二刀流も可能となる。
- 二刀流は防御ができない代わりに手数を増やせる。
戦士スタイルを取る場合のポイントは以下の通りです。
- 防御を上手く駆使してダメージを受けない方法を早く覚えること。
- 回復アイテムを常備し、回復手段を欠かさないようにすること。
- ホットキーに回復アイテムを入れて置くとスムーズに戦える。
- 従者を連れていく選択肢も考えること。
- 連れていく場合は、従者の性質に気を使うこと。戦士系で共闘するか?(同士討ちに注意)弓や魔法系で補助してもらうか?
1対複数の戦いに陥りやすいため、戦士スタイルは初心者にとっては非常に困難なプレイスタイルだと思います。
基本値はもちろん体力とスタミナに割り振ります。
同じプレイスタイルを貫くことで、攻撃や防御がより優秀になっていきます。
魔法使い(炎魔術師、氷魔術師、雷魔術師、召喚士など) *
様々な魔法が存在し、それらを駆使して戦うプレイスタイルです。
基本的な種類のものだけを以下に挙げます。
種類 | 説明 |
回復魔法 | 回復および「魔法の」防御、その他アンデットを一時的に退ける*4ことのできる魔法です。 |
破壊魔法 | 単純明快、攻撃用の魔法です。基本的に炎/氷/雷の3種類があり、それぞれ特徴が異なります。 |
召還魔法 | 特定の魔物を召喚し、戦わせる魔法です。死者を蘇生させて戦わせることもできます。 |
攻撃を受けた際のために回復魔法は基本的に必要になると思います。ただし、回復魔法だけでは敵を攻撃することはできません。
戦闘には破壊魔法と召還魔法のいずれかが使えますが、初心者には召還魔法をお勧めします。
理由は、破壊魔法を使いこなすには、敵に命中させるための操作スキルが要求されるからです。
雷の魔法には多少のホーミング性があり、これでカバーできるかもしれません。
命中させる操作スキルを覚えれば、遠くからの攻撃も可能になります。
マジカ切れは命取りです。基本値はもちろんマジカに割り振りましょう。その他、危ない時には走って逃げるためスタミナも必要になるはずです。
魔法は選択式で使用するのではなく、武器と同じく手に装備して使います。左手と右手に別々の魔法を装備でき、同時に2種類の魔法が使えます。
最初は少数の魔法に絞って使うことをお勧めします。
複数の魔法を使いこなすには切り替えが必要で、そのたびにいちいちメニューを開く必要がどうしてもでてきてしまい、アクションを中断せざるを得ません。
状況に応じて瞬時に魔法を切り替え使い分ける高級な魔法使いを目指すには、高度なホットキー利用の操作スキルの習得が必須です。
コントローラーを使用している場合は、ホットキーが2つしか使えないため特にそれが顕著に現れます。
MOD によりコントローラーのホットキーを拡張できますが、初回からの導入は敷居が高いので、複数の魔法を使いこなすハイロックを初回プレイではお勧めしません。
同じプレイスタイルを貫いていくと、魔法の効果増加・消費マジカ減少・回復マジカ増加などの付加価値がついてきます。
魔法戦士 *
武器による攻撃と各種魔法とを駆使して戦うプレイスタイルです。
一番オーソドックスなのは、片手剣に回復魔法と召還魔法を組み合わせるスタイルだと思います。
魔法はホットキーに登録し、状況に応じて切り替えられるようにしておきましょう。
ホットキーに盾を登録することで、状況により防御と魔法との切り替えもできます。
現実的な選択肢の1つです。
基本値は、体力とマジカに割り振るのが基本になると思います。
弓使い(隠密のスナイパー、弓戦士) *
弓による遠距離攻撃を駆使して戦うプレイスタイルです。
敵に命中させるための操作スキルが要求されます。命中に必要な操作スキルは、当たり判定に多少の範囲がある破壊魔法より若干高めです。
しかし、相手に気づかれていない状態で当てることができれば、2倍の追加ダメージボーナスが付くという破壊魔法にはない特典があります。弱い敵ならば相手に隙を与えず、一撃で倒すことも可能です。
弓使いにはいくつかの戦闘スタイルが考えられます。
- 遠くから弓で攻撃し、敵が近づいてくる前に逃げるヒット&アウェイスタイル。
- 弓で事前にダメージを与え先制した後、武器でとどめを刺す弓戦士スタイル。
弓で戦うためには弓の他に矢が必要になります。
倒した敵が持っている他、お店でも売っているので、矢がなくならないよう欠かさず補充する習慣をつけましょう。
初心者にお勧めなのがヒット&アウェイスタイルです。複数の敵に囲まれること無く安全に戦うことができます。ただし、下手に逃げて敵の懐に飛び込まないように注意が必要です。
弓は敵を倒すだけではなく敵を誘い出すためにも使えます。
矢を壁に当てると音が鳴ります。すると近くの敵がその音に反応します。敵を炙り出して事前に敵の位置を把握でき、遠くからの狙撃が可能になります。
同じプレイスタイルを貫いていくと、弓によるダメージが増加していきますが、弓使いは何よりも操作スキルの向上が欠かせません。操作に長けくれば素早く命中させることができるようになることでしょう。
暗殺者 *
気づかれること無く対象を闇へと葬る暗殺者のプレイスタイルを目指すことができます。
通常の敵に限らず、街中の人も対象にできます。殺して持ち物を奪い取ることができます。暗殺には遠距離からの弓での狙撃の他、音を立てず背後から短剣で突き刺す方法もあります。
街中の人を対象とする場合、殺人現場を発見されるリスクを常に伴います。発見されれば衛兵に捕まり罰金が課せられたり、敵として認識されたり、監獄送りにされる場合もあります。
しかし、発見者もろとも全員を闇へと葬れば…これ以上は言いません。
重要人物には不死属性があり、殺すことができない人もいるので注意が必要です。
ちなみに暗殺専用の「闇の一党クエスト」という一連のストーリークエストがあります。
盗人 *
これは戦いのプレイスタイルではありません。
街にある家に忍び込み、人に気づかれること無く盗みを働き、使えるものを手に入れるというプレイスタイルです。
もしくは街中を歩いている人のポケットに手を忍ばせ、物を盗むこともできます。
これには発見されるリスクを常に伴います。発見されれば衛兵に捕まり罰金が課せられたり、敵として認識されたり、監獄送りにされる場合もあります。
ちょっとしたスリルを味わいたい方向けのプレイスタイルです。
ちなみに盗人専用の「盗賊ギルドクエスト」という一連のストーリークエストがあります。
まとめ *
これらはあくまで基本的なプレイスタイルです。最初の概要で述べた通り、職業の概念はありません。プレイスタイルに固有名詞は存在しません。
ゲームシステムを深く理解していけば、より多様なオリジナルのプレイスタイルで遊ぶことができます。